反応速度を変える条件

濃度の影響

線香を空気中で燃やすと、ゆっくり穏やかに燃える。しかし、酸素中で燃やすと激しく燃焼する。これは、反応する酸素の濃度が空気中よりも大きいためである。

一般に、反応物の濃度が大きくなると、反応速度が大きくなる。

温度の影響

希硫酸に硫酸鉄を入れると、

H2SO4+FeS → H2S+FeSO4

のように、硫化水素が発生する。常温では穏やかに反応するが、加温すると反応が激しくなる。

一般に、温度が上昇すると反応速度は大きくなる。多くの化学反応では、温度が10K上昇するごとに、反応速度は2~4倍になる。

触媒の影響

過酸化水素H2O2は、そのままでは分解しにくいが、触媒となる酸化マンガン(Ⅳ)MnO2を少量加えると、分解反応がすみやかに起こり、酸素を発生する。このとき、MnO2は反応の前後で変化しない。

このように、反応の前後で自身は変化せず、少量で反応速度を大きくする物質を触媒という。