1.典型元素
周期表の1族、2族、12~18族の元素を典型元素という。典型元素には、単体が金属の性質を示す金属元素と、それ以外の非金属元素がある。
典型元素では、原子番号の増加に伴って、価電子の数が周期的に変化する。そのため同じ族の価電子の数が等しく、周期表中の上下の元素の間で性質がよく似ている。
特に性質が似ている族の元素には、特別な名称がつけられている。
- アルカリ金属:水素以外の1族の元素
- アルカリ土類金属:Be、Mgを除く2族の元素
- ハロゲン:17族の元素
- 希ガス:18族の元素
2.遷移元素
3~11族の元素を遷移元素という。遷移元素では、原子番号が増加しても、価電子の数は1または2であるものが多い。このため、となり同士の元素の間で比較的似た性質を示す。遷移元素はすべて金属元素である。
3.金属元素
元素のうち、単体が金属光沢を持ち、電気や熱をよく導くものを金属元素という(元素の8割を占めている)。
金属元素は陽性が強く、化合物をつくるときに陽イオンになりやすい。
※周期表の左側かつ下側にある金属元素ほど陽性が強い。もっとも陽性が強いのは、フランシウムFrである。
4.非金属元素
金属元素以外の元素を非金属元素という(すべて典型元素である)。
非金属元素は陰性が強いものが多く、陰イオンになりやすい(希ガスを除く)。
※周期表の右側かつ上側にある非金属元素ほど陰性が強い。もっとも陰性が強いのは、フッ素Fである(希ガスを除くことに注意)。